台湾嘉義の阿里山森林鉄道出発点近くの北門駅
―旅情あふれるヒノキ造りの天井のある旧い駅舎とカフェ―
台湾高速鉄道嘉義駅を降りて、国鉄嘉義駅への無料シャトルバスに乗ると、阿
里山森林鉄道の出発点でもある嘉義駅に着く。この駅舎は日本統治時代に作られ
たものらしいが、もっと趣のある駅舎は実はそこから少し離れた北門駅である。
この駅舎はやはり日本時代に作られたが目玉は駅舎の天井がすべて当時のヒノ
キ板であること。旅情あふれる駅舎の前は広場があり、駅舎の脇には以前使われ
た客車が2両置かれ車内がのぞける。駅そばでは、夕涼みの地元老人がお喋りを
していたりするようなのどかな場所だ。
駅舎の前には「玉山旅社珈琲(カフェ)」がある。この建物も日本家屋で10数
年前まで旅館だった。北門駅が阿里山登山鉄道の旅の起点だった頃は賑わってい
たそうである。その後、自動車道路が開通してから徐々にひなびてきて旅館はや
がて閉館されたという。
それからしばらくして昨年(2009年)、近所で台湾関連本やフェアトレード・
エコ・先住民(台湾では原住民族と呼ぶ)・鉄道関連本等を扱う書店「洪雅書
房」を営む店主がこの家屋を仲間を集めて修復し、カフェを開いたのである。2
月、8月、11月等に不定期に市集と呼ばれるバザーが開かれるときには、この玉
山旅社が中心となって大勢の人が集まる。
玉山旅社珈琲の店内はレトロな雰囲気で、60-70年代頃のアンティークが良く
似合う。店主お気に入りはテレサ・テン(鄧麗君)の台湾デビュー当時のレコー
ドで、それ以外は気のきいたBGMが流れている。フェアトレードで仕入れたコー
ヒーやミルクティーは60元(約180円)程度。2階と3階は座敷やテーブル席が
あるが、ここは夜間には店主のゲストハウスとなっていて、寝袋持参であれば1
泊300元(約900円)で泊まれるそうだ。シャワーはちゃんとお湯が出る。ただし
寝具は持参。
朝食には少し歩けば台湾風サンドイッチにコーヒーが45元(約130円)ぐらい
で食べられる店が朝7時前から開いている。夕飯には繁華街に名物の嘉義鶏肉飯
などがあり、紹興酒で軽く漬けた白油雞(ゆでた鶏肉)が美味である。少し足を
運ぶと森林鉄道線路脇にバドガールがいるビール店もある。広い店内は木材加工
所の面影を感じるようなアンティークが置かれている珍しい店だ。
玉山旅社は台湾では、フェアトレード、エコや鉄道、旅行好きな20代から30代
の男女に有名であるようだ。書店ではほぼ毎週火曜日に読書会、水曜日に講演会
や上映会等のイベントが開かれる。春休みや夏休み、冬休みにバックパッカーで
安い旅プラス何かを得たい人にはおすすめ。 (2010.7)
【玉山旅社珈琲】
http://www.wretch.cc/blog/YUSHANINN
【洪雅書房】
http://blog.yam.com/hungya/article/5207053
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珍惜當下..活在當下..祝大家都平平安安健健康康!
回覆刪除No garden without its weeds.
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